ボーナスがなくても年収全体を見ることの重要性

基本給とは別に、一度にまとまったお金が手に入るボーナス。転職する際にも、ボーナスの有無をチェックする人は多いだろう。しかし、不景気といわれる昨今ではボーナスの支給なしという会社は増えてきており、必ずしもボーナスが出る会社に勤められるわけではない。ボーナスがないとしても、働く上でのボーナス以外のメリットを見つけておくのも大切と言える。

ボーナスが出ないのは損だと思う方も多いかもしれないが、必ずしもそうとは限らない。ボーナスはあくまで給料の一部であり、会社によってはボーナスの代わりとして給与が多めに設定されていることがあるのだ。ボーナスが出ない代わりに月給が高くなっているのであれば、その方が月々の生活は安定したものになり、貯金にも回しやすくなる。ボーナスがなくても基本給が高ければ年収が高くなるので、収入は年収をベースに考えることが大切だろう。

ボーナスは、賃金とは違って必ず支払わなければならないというものではない。景気が悪くなって会社の業績が落ち込めば、ボーナスがカットされる恐れもあるのだ。ボーナスが激減すれば、それは大幅な年収ダウンに直結することになる。ボーナスを目当てに就職し、いざという時に肝心のボーナスをもらえなくなるのであれば、その時の喪失感は相当なものだろう。このように、ボーナスの有無だけで就職先を決めるのは危険だ。ボーナスは臨時収入としてうれしい待遇である反面、まとまったお金が手に入るとつい無駄遣いしがちになるかもしれない。ボーナスがなくても、視点を少し変えて見れば、そこには色々なメリットや利点が隠されている場合がある。